伊東さん 学生

   − 被爆76年 8・6ヒロシマ平和の夕べ − 

    「核の時代を終わらせる」   

        核兵器禁止条約、「黒い雨」判決 画期に

 被爆76年目の「8・6ヒロシマ平和の夕べ」は、被爆を継承と核廃絶をどう進めるかを問うテーマで開催された。
「今年は、うれしい知らせがあった。1月に核兵器禁止条約が発効、7月『黒い雨』判決が確定し、手帳が発行された」(開会あいさつ、河野美代子さん)。
 2回目のコロナ禍のもとでの開催。会場参加を制限しオンラインを併用となったが、参加者は予定数を上回った。8月6日、今年もヒロシマから核廃絶への課題と方途が各地に持ち帰られ、広げられる。
 「黒い雨」訴訟の高東征二さん、「10年目の福島から」は、いわき市の伊東達也さん。平和講演に「核兵器禁止条約の発効と核廃絶」について田井中雅人さん。世代を越えて被爆の実相をどうつなぐか、若い世代から高橋悠太さんら3人が参加、KNOW NUKES TOKYO の活動や国会議員に面談し核禁条約への意見を聞き、日本政府の参加について質問し、まとめていると紹介した。
 高東さんは、「7月29日に判決が確定。8月3日に、私もやっと被爆者健康手帳を受けた。さまざまの事情で裁判に参加できなかった被爆者もいる。もう、1日も待てない。国はすべての黒い雨被爆者に、一刻も早く手帳を出してほしい。内部被ばくの危険に、真剣に向き合うべきだ」と訴えた。伊東さんは、福島から「10年目。避難指示区域の12市町村を見ると、住民登録の半数が戻れていない。小中学校の通学者数は事故前の1割弱。営農再開は30%ほど。福島の難事は続いている。溶融したデブリ、上蓋に付いた高線量のセシウム。30年、40年で “廃炉” が終わるなど、あり得ない。今年の3・11、楢葉町に『非核の火』を灯した。ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマが『核と共存できない』と結ばれた」と話した。
 3人の若者は、「それぞれ広島、長崎出身ですが、東京で核兵器の問題を考え訴えています。東京にも多くの被爆者がお住まいです。核兵器禁止条約に日本が加わるために、どうすれば。政治へのアプローチは重要。国会議員一人ひとりに、あなたはどう考えますかと聞くことを始めました」「ノー・ニュークスのNUKESは、反対のノーと知るノーです」と、核廃絶と被爆の継承への新しいとりくみを紹介した。
 「核の時代を終わらせるために」。田井中さんは、「核を使用、保持した側はずっと『ヒバクの過小評価』を続けてきた。中川保雄・教授(故人)は、最初にその誤りを検証し明らかにした(『放射線被曝の歴史』)。核大国は、ヒバク大国だ。風下の住民たちが告発している。核・ヒバクの語られ方が転換してきている。核禁条約は、『核は悪、毒』の本質を突き、黒い雨判決は、核の語られ方の転換になる」と、豊富な取材体験から提起した。
(要旨全文を[講演要旨]メニューの「2021年」欄に掲載)
2021年平和の夕べ(チラシ表)

2021年平和の夕べ(チラシ裏)
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